Windows10でローカルユーザ追加時のセキュリティの質問を回避
Windows10の1809からでしょうか。
ローカルユーザー追加時にパスワードを忘れた時のセキュリティの質問を3件入れないといけなくなってしまいました。
一般の方が使う分には、長期間使っていなかったり、うっかりパスワードを忘れてしまった時のためにはありがたい機能です。
しかし、一般の場合マイクロソフトアカウントを使うのが標準なので、ローカルアカウントにこのような機能を追加してもあまり有難くありませんね。
企業などの共用パソコンなどの場合に、共用で使うアカウントに個人的な内容のセキュリティの質問を聞かれても困りますし、個人のマイクロソフトアカウントを使うのも考えものです。
仕方なくセキュリティの質問を入れてローカルアカウントで使うことになるのですが、いざパスワードを間違えた時など質問が出てきても「誰の?」ってなりますね。
通常のローカルアカウントの追加方法
ローカルアカウントの追加は設定から設定しますが、マイクロソフトアカウントで設定するの標準なため面倒な手順になっています。
設定のアカウントから家族とその他のユーザーを開きます。
その他のユーザーをこのPCに追加を開きます。
ここでマイクロソフトアカウントをお持ちであれば、そのアドレスを入れるのですが、ローカルアカウントの場合はこのユーザーのサインイン情報がありませんを開きます。
次に、新たにマイクロソフトアカウントを作るか、ローカルアカウントを作るかの選択ですが、ローカルアカウントの場合はMicrosoftアカウントを持たないユーザーを追加するを開きます。
やっとローカルカウント追加の画面を開けました。
普通にユーザアカウントを追加していくとセキュリティの質問の登録は必須
ここで「このPCを使うのはだれですか?」に追加したいローカルユーザーのユーザー名を入力します。
そしてパスワードを入れると、パスワードを忘れた場合のセキュリティの質問が3まで出てきます。
この質問をスルーしようとしても、このフィールドは必須ですと赤字で出てきて、入力しないと先に進めません。
企業のアカウントでこのような個人的な質問を入れるのはナンセンスです。
とりあえずパスワード無しのアカウントを作成する
このような質問の答えは入れようにも答がないので入れられないので、とりあえずパスワード無し(パスワード欄は空白のまま)次に進みます。
するとパスワード無しの状態でローカルユーザーが作成されます。
ここで作成されるアカウントは一般ユーザ権限なので、もし管理者アカウントにしたければここで変えておきます。
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パスワード無しのアカウントでログインする
ここで一旦サインアウトして、今作成したアカウントでサインインします。
パスワード無しなのでサインインボタンを押すだけでログインできます。
ログインした状態でパスワードを設定する
ログインできたら、設定のアカウントを開いて、サインインオプションを開きます。
すると、パスワードの所に、「アカウントにパスワードがありません。別のサインインオプションを使うには、パスワードを追加する必要があります。」
と出るので、
下の追加ボタンを開いてパスワードを設定します。
ここからであれば、セキュリティの質問は出てこないので今までどおり設定が出来ます。
しかしながら、パスワードのヒントは回避できないので、なにかしら入力が必要です。
もし、何も入れたくない場合は、半角スペースでも入れておきましょう。
一旦サインアウトして、今設定したパスワードでちゃんとログインできるか確認しておきましょう。
動画で手順を見てみる
コマンドからユーザを追加する方法
ローカルユーザーはnetコマンドからでも追加設定できます。
ある程度PCを使える方であれば、こちらの方が簡単です。
管理者コマンドプロンプトを開きコマンド入力
管理者コマンドプロンプトを開きます。
スタートボタンを押してキーボードから「cmd」と入力すると、黒四角のコマンドプロンプトが出てきますので、右クリックして管理者として実行します。
コマンド入力
ここでは説明のため、追加するローカルユーザーを「test2」とし、そのパスワードを「1234」とします。
まずはローカルユーザの追加です。
C:\WINDOWS\system32> net user test2 /add
net コマンドで user に test2 を追加(/add)という意味です。
次に今追加したtest2ユーザにパスワードを設定します。
C:\WINDOWS\system32> net user test2 1234
net コマンドで user の test2 のパスワードを 1234 に設定という意味です。
これでユーザの追加とパスワードの設定が完了です。
コマンドでローカルユーザーを管理者に変更
ついでに管理者にしたいばあいは続けてコマンドで変更してしまいましょう。
C:\WINDOWS\system32> net localgroup administratrors test2 /add
net コマンドで ローカルグループの設定で administrators(管理者)グループに test2 を追加(/add)という意味です。
もう一度設定の家族とその他のユーザを開き直すと、ちゃんとtest2ユーザが管理者として登録されています。
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コンピュータの管理から追加する方法
他にも少々面倒ですが、コンピュータの管理から追加することも出来ます。
こちらの場合は細かい設定なども出来るので、もしユーザアカウントの細かい設定の必要がある場合はこちらから設定するのが良いでしょう。
Win + xもしくは、スタートボタンを右クリックして出たメニューからコンピュータの管理を開きます。
ローカルユーザとグループを開きます。
開いて出た配下のユーザーを右クリックして、新しいユーザーを開きます。
新規入力の窓が出るので、「ユーザ名」と「パスワード」を入力します。
同時に下のチェックボックスの、「ユーザは次回のログオン時にパスワードの変更が必要」のチェックを外します。
すると、グレーアウトしていたチェックボックスが選べるようになるので、「パスワードを無期限にする」にチェックを入れ「作成」ボタンで作成します。
一覧にちゃんと作成されているのを確認します。
これでローカルユーザの追加は完了です。
administratorsグループに追加
もし、管理者にしたい場合はユーザをadministratorsグループに追加してあげます。
目的のユーザーをダブルクリックで開きます。
そして、上の所属するグループのタブを選び追加のボタンを開きます。
開いた窓の「選択するオブジェクト名を入力して下さい」の大きな欄に、
「administrators」と入れて名前の確認ボタンを開きます。
すると、コンピュータ名\Administratorsの下線の入力に変わりますので、OKボタンで登録します。
ここで必ずOKボタンか適用ボタンを押して登録を確定します。
確認のために左ペインの「グループ」を開きます。
「Administrators」をダブルクリックしてユーザが登録されていれば管理者の登録は完了です。