電源アダプタの故障
時々あるのですが、電源アダプタの故障にはホント困ります。
パソコンも原因不明のトラブルでとことん突き詰めていったら電源アダプタだったなんて話は忘れた頃にやってきます。
先日も自宅で使っているChromecastが突然テレビで認識されなくなっていました。
白とオレンジの早い点滅をするだけで、リセットボタンで初期化しようとしても何の反応もありません。
まだ保証の範囲でもあるので修理に出そうと思って数日置いておいたのですが、同じようにスティックPCをテレビに繋げていて、こちらもちょっとの負荷で電源が落ちてしまうようになりました。
夏で暑いのでオーバーヒートかなと思いもしたのですが、ふと両方を繋いでいたUSBの電源アダプタが気になりました。
念の為別のものと交換してみると、ChromecastもスティックPCも普通に動き出しました。
単にUSB電源アダプタが問題だったようです。
どのように電源が壊れたのか
壊れたUSBの電源アダプタはプラネックスの4口タイプの物です。
結構前に購入して使っていたものですが、USBといえども電源アダプタというのは、家庭のコンセントに来ている交流の電気を直流に変換しています。
USBの様に小さな電流でも元は普通の100Vなので侮れません。
中には整流するためのチップやコンデンサやコイルなどが基盤に乗っていて、仕組みはパソコンなどの大きな電源と何ら変わりはありません。
この基盤の奥のコンデンサが2個ばかり噴いていました。
恐らく中の電解液は全て吹き出してしまっているでしょう。
何年もコンセントに挿しっぱなしなので寿命もあったかもしれません。
コンデンサの場合初めのうちは挙動がちょっとおかしくなる程度なのですが、徐々に酷くなっていくのでなかなか気付きません。
最終的には流れる電流が乱れて、おかしな電流を流してしまいます。
スポンサーリンク
基盤の裏側
壊れたアダプタの基盤の裏側です。
ハンダがモリモリになってます。
ここまでもっこり大量にハンダを使っている基盤はなかなか見たことがありません。
ハンダは多すぎても少なすぎてもクラックが入りやすかったりでトラブルの元なので良くありません。
多いのは少ないパターンです。
工場でハンダの消費量を少なくするために最低限のハンダしか使わない努力をしているのでしょう。
接触不良を起こしやすいので、ハンダを盛ってやると治るなんてパターンもあります。
日本国内の工場でやった手作業のハンダなんかは見事なものですが、外国の手作業ものはヒドイのが多いです。
ACアダプタも
ノートパソコンや一体型パソコンなども同じようにACアダプタが壊れることがあります。
電源ケーブルの途中に黒いハコが付いているのは、ハコ部分が電源の基盤が入っている部分です。
多くの場合その先のコンセントのケーブルを差し替えることにより、世界中のコンセントに繋げるようになっています。
世界を見ると日本のように100Vばかりでなく、240Vとか様々な電源の仕様の国があるので、どこでも対応できるようハコも大き目になっています。
この中が同じように壊れると、おかしな現象が出てきます。
パソコンの画面がチラついたり、キーボードがちゃんと反応しなくなったり、突然電源が落ちたり、様々な差し込みがちゃんと機能しなくなったりと何が起きるかわかりません。
スポンサーリンク
実はコンセントも
コンセントも同じようにおかしな事になる場合があります。
中の配線が接触不良を起こしていたり、材質が変質してしまいちゃんと電気を通せなくなっていたりすると、同じように機器がおかしな動作をするようになります。
原因不明のトラブルの場合
最近の機器は精密な制御チップを使っていて、ものすごく微妙なタイミングで制御されているので、上質な電源供給が大前提となります。
ゆらぎの大きな電流が流れてくると、制御チップはまともに動作することが出来なくなり、おかしな信号を出してしまいます。
何か問題ある場合は、まずコンセントを疑って違う場所から電源を取ってみましょう。
また、アダプタを使っている場合、違うアダプタを使ってみましょう。
ノートパソコンの場合はバッテリーが壊れていても(バッテリーの中にも制御基板が入っている)同じような現象が出る場合があります。
ですので、バッテリーを取り外して使ってみると大丈夫だったなどという事は結構あります。
逆にバッテリーだけだとちゃんと動くなんて事もあります。
ノートパソコンの場合だと違うアダプタというのはなかなかありませんが、似たような機種の場合使える場合があります。
ただし、違う機種のアダプタを使うと故障の原因となる場合があるのでむやみにやらないほうが良いです。
使う電源の差し込みのプラスマイナスとボルトとアンペアは確認したほうが良いです。
良い電源を使うと機器の寿命もパフォーマンスも良くなります。