サブスクリプションの有効期限が過ぎています

2018年3月7日Windows10,Windows7,Windows8

Officeのワードやエクセルを起動すると「サブスクリプションの有効期限が過ぎています」と帯状のメッセージが表示されるというもの。

さらに「〜〜を継続して使えるように、今すぐライセンス認証を再実行して下さい。」との表記がある場合も。

ライセンス認証をしないと継続して使えないような感じで焦りますね。

Office製品には色々なパッケージがあり、パッケージによって内容が異なりますが、インストールされているワードやエクセルやパワーポイント等のソフトの内容自体は同じなのでどのパッケージでも対応できるような曖昧な表記が多々あり混乱します。

非常にややこしくて、ちょっと検索してもどの製品の話でどれが自分に当てはまるのかわかりません。

結論から先に言うと、ほとんどの場合このメッセージは無視して大丈夫だと思います。

正常な状態であれば出ないのですが、何か問題がおきていると出るようです。

右側の「X」で消してしまってもそのままソフトのフル機能を使えるはずです。

もしそれで保存が出来ない等の問題が起きるのであれば、問題が起きているので再インストールが必要かも知れません。

Officeのパッケージの種類

それではOfficeのパッケージにはどのようなモノがあるのでしょうか。

まず一般向けのパッケージです

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PCに付属している(バンドルしている)パッケージ版

これが一番多く、一般の方のほとんどがこのパッケージを利用していると思います。

「Office Personal Premium」
「Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス」
「Office Professional Premium」
など、PC購入時にPCにあらかじめ付属プリインストールされていて、付属のプロダクトキーのカードやパッケージがありCD等は付属していません。
また特典として、Office 365の一部の有料サービスが1年間無料で利用できる特典も付属しています。
プレミアム(Premium)の表記があるものです。

メリット:Officeの最新バージョンが出たら最新バージョンが利用できる。永久ライセンスなのでそのPCを使い続ける限り永久に利用できる。
有料のOffice 365 サービスを利用したい場合、有料のサブスクリプション(期間契約)がPC1台分となるため年間6,264円で利用できる。
デメリット:付属してきたWindows PC1台でしか利用できない。

別途購入するより安くOffice付属モデルが購入できるのでPC1台で使うのであれば1番一般的でお得です。
さらに有料の継続をするのであれば、初回購入時にHome & Business やProfessionalなどより上位のパッケージのほうがお得です。

2年以上1台のPCで使うのであれば付属のライセンスが良いでしょう。

 

永久ライセンスのパッケージ版

これは昔からあるライセンス形態で、現在だとバージョンが2016なので、
「Office Professional 2016」、
「Office Home & Business 2016」
「Office Personal 2016」
などがあります。
2016などとバージョンが表記されているのが永久ライセンス版です。
一度購入すると、PC2台分までの永久的ライセンスが利用できます。

メリット:それぞれ内容と価格が違っていて、本人一人が利用するPC2台までにインストールして使うことが出来ます。
PCを買い替えた場合でも合計で2台まで利用できるのでPCを毎年買い替えても現在使っている2台のPCで利用できるので、買い換えるPCはOffice代が入っていない多少安いPCを購入できます。
デメリット:バージョンが固定なので、最新のバージョンが出たとしてもバージョンアップして最新のバージョンを使うことは出来ません。

自作PCなどをご利用で同じOfficeのバージョンを3年以上使うのであれば有りです。

期間契約のパッケージ版

「Office 365 Solo」
年間12,744円、月間1,274円で契約期間中に使えます。
またデータベースソフトのアクセス含めOffice製品をPC2台まで使うことが出来ます。
他のパッケージ版はMACのPCでは使えませんが、Office 365ではPC2台のうちにMACを含めることが出来ます。
MAC2台でもWin2台でも、それぞれ1台づつでもOKです。
最新バージョンが出た場合でもすぐに最新バージョンを利用することが出来ます。
Office 365 サービスが付属しているので、さらにスマホやタブレット2台でも利用でき、1TB の OneDriveのストレージ容量も付属します。
スカイプからの有料の 固定や携帯への電話が毎月1時間分無料で使えます。

PC2台とタブレットなどで利用したい場合や、パワーポイントやアクセスを使いたい場合はこれが良いでしょう。

 

一般法人向けのパッケージ

「Office 365 Business」
「Office 365 Business Premium」
など、ビジネスの表記が入っています。
1年契約で、1ユーザー年間10,800円で5台まで商用利用権付きライセンスで利用できます。

大企業向け年間契約パッケージ

「Office 365 ProPlus」
「Office 365 Enterprise E3」
「Office 365 Enterprise E5」
などの年間契約のパッケージです。
企業側で契約してPCが支給される場合などで利用されています。

 

大企業向けボリュームライセンスのパッケージ

「Office Professional Plus 2016 」
などのボリュームライセンスのパッケージがあります。

バージョンの表記があります。

一応バージョンは固定となり、自由にバージョンアップすることはできません。
ボリュームライセンスには別途ライセンスサーバの用意などが必要となります。
大企業で支給されるPCの場合です。

 

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これだけ様々なパッケージがあるので、Office 365と簡単にいってもそれぞれ違うので混乱しますね。

一番間違えやすいのは

法人向けなどはシステム管理者が管理していますので問題ないと思われます。

問題は一番多いPC付属のプレミアムのパッケージです。

これにはOffice 365の有料サービス(Office 365 サービス)が1年間付属しています。

利用開始から1年間無料で利用できるので、良くわからないけど無料なら使わないと損しちゃうから利用しておこう!

となりますよね。

良くわからない原因は、Office 365 サービスとOffice 365 Soloと、Office 365は全て違うという点です。

今回の問題のメッセージ「サブスクリプションの有効期限が過ぎています」は、
PC付属のパッケージ版の場合は、特典のOffice 365 サービスの無料期限が切れたからがほとんどです。

なのでOffice 365 サービスではない、Office 365 Solo等の契約をされている方の場合は契約を継続するか、Office 365 Soloの利用を止めることとなります。

 

特典のOffice 365 サービスとは

問題の特典のサービス「Office 365 サービス」とは

PCに付属してきたPC1台でPCが壊れるまで使えるOfficeパッケージに付属しているもので。

  • 最新のOffice(ワード、エクセルなど)が利用できる。
  • PCの他に2台のタブレット(Winタブ除く)、2台のスマートフォンでも利用できる。
  • 1TBのOneDriveの容量。
  • 毎月60分までのスカイプの有料通話が無料。
  • Officeのテクニカルサポートが受けられる。

があります。

この特典がいらないのであれば年間6,264円での更新は必要無いでしょう。

もし、OneDriveのストレージの容量を大量に使っているのであれば、月額換算で500円ちょっとなので更新してしまったほうが良いかと思います。

1TBを月額500円ちょっとで利用できるのはかなり安いです。

 

特典の申込時に間違えてOffice 365 Soloを契約してしまっている場合

結構あるのですが、特典を利用するに当たって間違えて(ミスリードされて?)特典の申込みではなく、通常版のOffice 365 Soloを契約してインストールしてしまっている場合。

この場合も同じように「サブスクリプションの有効期限が過ぎています」と出ます。

契約を継続するには年間12,744円が必要になってしまいます。

必要な場合は契約を継続しましょう。

しかし、PCに付属のプレミアムが、パワーポイントなしのでパワーポイントが必要な場合は良いかも知れませんが、Office 365 サービスもいらいし、パワーポイントも使わない場合はPC付属の永久ライセンスを使ったほうが良いですね。

その場合は、Office 365 Soloを削除してから、PCに付属していたOffice プレミアムを再インストールする必要があります。

 

今インストールされているOfficeが何か確認する

 

コントロールパネルの[プログラムの削除]か、設定の[アプリと機能]を開きOfficeの項目を探します。

 

Office 365

 

もし「Microsoft Office 365 – ja-jp」があったらhttp://www.office.com/myaccount/にログインしてOffice 365の非アクティブ化と、場合によってはPC付属のプレミアム版の再インストールが必要です。

「Microsoft Office Home & Business Premium」「Microsoft Office Personal Premium」となっている場合は機能制限など無くそのまま利用できます。

警告がどうしても気になる場合は、「Microsoft Office Home & Business Premium」や「Microsoft Office Personal Premium」の項目を選んで変更からクイック修復を選ぶとプログラムが修復されて警告が出なくなります。
(クイック修復でもダメな場合はオンライン修復を試します。)

もし、それでも警告が消えない場合は、一旦削除してからhttp://www.office.com/myaccount/にログインして再インストールが必要となります。

 

Officeの再インストールの方法

OneDriveの容量についての警告が出る場合

こんなケースもあります。

Office 365 サービスの特典を1年間利用しているうちに、ストレージを数十GB使っていたとすると、Office 365 サービスの無料期間が過ぎると、OneDriveの容量は無料で5GBしか使えないので容量がオーバーしてしまいます。

なので警告が出るのですが、削除していいデータであれば削除して5GB以内に収まるようにしましょう。

この時削除するのはOneDrive上のデータだけ削除しても、PC側の同期するフォルダに多量のデータが残っていると再び同期されて転送が始まりますので、同期を止めたり同期しないフォルダにデータを移動したりの手間が必要です。

もしかしたら、そのままOffice 365 サービスを継続して支払いをしてしまったほうが楽かも知れません。

 

Officeプレミアムの更新

 

Officeを再インストールする際の注意点

先の項目で再インストールが必要になった場合、PCに付属してきたカードに印刷してあるプロダクトキーは使えなくなっている事があります。

http://www.office.com/myaccount/にある、再インストールするページに表示されるプロダクトキーをメモするかコピーして利用します。

このプロダクトキーは、初回の登録時に付属のカードのから生成され正規のプロダクトキーと置き換えられるものです。

なので、正規のプロダクトキーはサイト上に表示されているものとなります。

(PCをリカバリーした際に入力するプロダクトキーもこちらの方が確実です。)

かといって、PC付属のカードはもういらないわけではなく、システムに何かのトラブルが発生すると必要になることがあるので紛失しないようにしましょう。